プーノからアマンターニ島にやってきた私たちは、ここで少しのんびりすることにしました。
とはいっても、お腹はすくもの。

少し遅めのお昼をいただきました。
この島には、レストランがありません。
そこで、お世話になる「民宿」にお願いすることになるんです。
ですから、おいしいかそうでないかは、民宿の女将さんの腕次第と言ったところでしょうか。
おいしいと良いんだけれど・・・・

まず最初は「キヌアのスープ」です。
キヌアはアンデス原産の雑穀で、かなり標高が高いところで獲れるんです。
ですから、こういう場所ではかなりポピュラーなスープと言えるでしょう。
味もなかなかおいしいです。

ちょっと期待


メインディッシュはこれでした。
茹でたじゃが芋と、自家製チーズを焼いて、レタスとトマトをつけた、シンプルな1品です。
アンデスでは、自宅で家畜を飼っていて、その家畜からミルクを搾って「自家製チーズ」を作ります。
「ミルク」を温めて、そこに「クアホ」と呼ばれる「反芻動物の子供の第4胃袋」をほんの少し入れると、まるで豆腐ににがりを入れたときのように、よく固まるんです。
それに塩を入れ、布で包んで脱水し、固めたものが、この「手作りチーズ」というわけです。
なお、「第4胃袋」には、「レンネット」というミルクを固める酵素があるんです。
それは、その動物(牛や羊など)の子供の時にしか在りません。
だから、そのためだけに「子牛や子羊」を堵殺するところが多いのですが、アンデスではそういうことはほとんどしないようです。
事故や病気で亡くなった「子牛や子羊」の「第4胃袋」を乾燥させてとって置くそうです。

これは近くに自生している「ムーニャ」というハーブのお茶です。
ミントの香りに近い味で、とてもおいしく、今回の旅行ではまってしまった飲み物です。

お昼の後は、島の中を散歩しましょう。
この島は、車がありません。
したがって「車道」もありません。
だから、安心してのんびりと散歩できるんですよ。
でも、起伏に富んでいるし、標高が高いので、急ぐことは出来ませんけれど・・・ね。

チチカカ湖とその向こう側(ボリビア側)に見える「アポロバンバ山脈」です。
アポロバンバ山脈は、標高6000mを越える峰が林立する、まるでヒマラヤのような山脈です。
湖の青さに映えて、とても美しく見えました。


島の女性は歩いているときにも「糸紡ぎ」を欠かしません。
織物の島ゆえんですね。

山頂に近い一角に、眺めのめちゃくちゃいい「サッカースタジアム」がありました。
若者がサッカーに興じています。
でも、ここは標高4000mですよ

こんなに走っても大丈夫なんですね。

本当にびっくりです。

山頂の門です。
チチカカ湖を見下ろしながら、ゆっくりと散歩すると、実に気持ちが良いですよ。
