2013年01月21日

涙のHontanas(オンターナス)

Rabé de las calzadasのBARで軽い昼食をとった後、私たちは小雨の降る中、いよいよ広大な「メセタの台地」と呼ばれる区間に差し掛かります。

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「Rabé de las calzadas(ラベー・デ・ラス・カルザーダス)」の町を出て、いよいよ麦畑以外に何もない「メセタの台地」へと向かいます。あせあせ(飛び散る汗)
少し丘を登ればそこは・・・・

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本当に何もないんだからがく〜(落胆した顔)・・・・・・

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そして、さっきの町から歩くことおよそ8Km、「Hornillos del camino(オルニージョス・デル・カミーノ)」の町が見えてきました。
町の先には、さらに大きな台地が広がっていますね。
でも、今日はここで泊まる予定ですからね。手(チョキ)
しかし、この下り坂が、折しもの雨でぐちゃぐちゃの泥道なんですよ。
数歩歩くと足が重たくなるので靴を見ると、たっぷりと「泥」がくっついているではありませんか!!。ダッシュ(走り出すさま)
時々それを落とさないと、とても疲れます。
そしてやっと下に降りて・・・・・

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ふ〜〜〜!!町だ〜〜〜。
アルベルゲ(巡礼者用宿泊施設)を目指そう・・・・・

ところが・・・・・・

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近くまで行くって、アルベルゲを案内する矢印に従い、右折しようとすると、近くのBARのお姉さんが出てきて、「アルベルゲは閉まっているよ。」と言います。
「うっそお〜〜〜!!がく〜(落胆した顔)そっそんな!!。」
だって、スタート地点でもらった情報によると、年中無休と書いてあるし・・・・
でもやっていないとすれば、仕方がないので「Hotel(オテル)」(ホテルのこと)か、そのホテルのワンランク下の「Hostal(オスタル)」はあると書いてあるし、看板もあったので、聞いて見ると・・・・
「そこも閉まっていますよ。今オフシーズンだから、休暇を取っているのでね。」
と言う、にわかに信じられない話です。
「では、この町に泊まれるところはないんですか?。」
と聞くと、「Sí」(はい)だって・・・・
どっどうしよう・・・

困り果てた私たちに、そのお姉さんは言いました。
「ここから8Km、巡礼路とは別の方向に行ったところにホテルがあり、泊まることができるよ。そこまでは車を呼んであげるから行くと良い。そして明日の朝ここまで車で戻り、歩きはじめたらいかがかな?。」
お〜〜、それは助かるけれど、なんだか車に乗ると言うのが気に入らない私・・・・

お姉さん曰く、
「あとはこの先11Km歩くと、Hontanas(オンターナス)の町があり、そこは間違えなくアルベルゲ(巡礼者用宿泊施設)がやっていますよ。」

さあ、どちらにするか、選択肢は2つです。
このままあと11Km歩くか、タクシーを呼んでもらってホテルまで行くか・・・・
時間は午後3時半です。
11Kmと言うことは、私たちの足ではおよそ3時間半近くかかってしまいます。
と言うことは、到着は午後7時くらい。もう真っ暗になるころです。

決断の時が来ました。
支配人と相談し、
「よしっ!! 歩こう。」どんっ(衝撃)

そこでBARのマスターがそばにいたので、相談しました。
「私たち、お腹空いているし、到着が遅くなると何も食べられないかもしれないので、どこかでパンは売っていませんか?。」
すると、マスターが、「ちょっと待っていて。」と、BARの中へ消えました。
しばらくすると出てきて、大きなパンを1本持ってきてくれました。
「わ〜〜、うれしい!!。るんるん いくらですか?。」と聞く私。
すると、マスターは
「お金はいらないよ、持って行け。良い巡礼をな。」と言います。
「そっ、そんなあ。」と私。
「いいから持って行け。」と、BARのマスターは言って、その大きな袋からはみ出したパンで私の顔をペンペンどんっ(衝撃)と叩いて励ましてくれました。
あと11Km、頑張るんだぞ・・・

あ〜〜、涙が出てしまった・・・・もうやだ〜(悲しい顔)もうやだ〜(悲しい顔)

よ〜〜し、頑張って歩くぞ!!。

そして、BARのお姉さんとマスターに見送られて、再び私たちは疲れた足を引きずるようにして、メセタの台地を進んで行きました。

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小さな町とお別れし、丘を登るとそこはまた広大な台地です。

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小雨が降っていましたけれど、とにかくお腹すいちゃった・・・・・モバQ
さっきいただいた、愛情たっぷりのパンをいただくことにしました。手(グー)
うを〜〜〜、おいしい!!!。

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Hontanasの町までの11Kmは、本当に遠かった・・・・
次第に夕暮れてきました。
小雨が降って寒いです。たらーっ(汗)
そんな中を、ひたすら歩きます。
しかし、大きな空とそこから漏れるように時々注ぐ太陽の光。
そして時折の大粒の雨。
まるでこの世ではない風景の中を歩いていきました。

そんな道筋を、よく見ると2輪の轍が付いています。
これはあの小さいリヤカーを引いているフランス人の足跡です。
おお、彼もこのどろどろ道をリヤカー引いて歩いたんだな、と思うと、それが励みになりました。
そして安心感にもつながります。
いくら遅くなっても、この道を歩いていけば、巡礼仲間が待っているんだと・・・・

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さらに暗くなりました。
まるで天上の世界をさまよい歩くがごとくに、無心に歩いていきます。
でも、不安感はどこにもありませんでした。
いや、それどころか、なんだか幸せな感じすらしたから不思議です。

それにしても、オンターナスはなかなか見えてきません。
道ははぐちゃぐちゃの泥道です。
暗さが増しても、不安には思えません。
「神」に守られているとしか思えない感覚のひと時です。

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しかし、遠くの方にかすかに光が・・・・・
まっ、町が見えている。
教会も・・・・

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オンターナスの町に入っていきます。
かすかな空の青さ、町の光・・・・
疲れたかもしれないけれど、充足感と美しさに心は満たされていました。

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さあ、アルベルゲ(巡礼者用宿泊施設)まで来ました。

ついに私たちは到着したんです。オンターナスに。

そこには巡礼仲間が待っていました。

かくして、「Hornillos del camino(オルニージョス・デル・カミーノ)」と、「Hontanas(オンターナス)」の町は、私たちの今回の巡礼の中で、一番思い出に残る町となりました。

雨の中、メセタの台地を目指す

11月17日(土)、朝起きたらあいにくの雨が降っていました。雨今日は大都会のブルゴスを出発し、麦畑以外何もない、巡礼路ですごく過酷だと言われる広大な「メセタの台地」に差し掛かります。すべて踏破するには5日もかかるんですよ。途中、何もない麦畑だけの台地の中に、まるで「島」の様なと言うか、「オアシス」みたいに、小さな町(集落と言った方がいい)があるのみです。
今日はその中のメセタの台地の中の町、「Hornillos del camino(オルニージョス・デル・カミーノ)」を目指して、約21.5Km歩く予定です。

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感動の再会があったBurgosの町。その町に別れを告げるべく、雨の中を出発しました。雨
ここでしばらく一緒に歩いた何人かの人たちともお別れです。もうやだ〜(悲しい顔)
そして、再開した人たちと、また同じようにさらに先を目指します。
うれしいやら悲しいやら、複雑です。

私たちは雨のブルゴス大聖堂を後に、再び巡礼路を歩きはじめました。

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ブルゴスの町がそろそろ切れるところを歩きます。
ちょうど紅葉の季節が終わりを告げる頃で、道いっぱいに落ち葉が落ちていました。

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道が二手にわかれる分岐点では、目を凝らして巡礼路を示す「黄色い矢印」を探さなくてはいけません。
このように、街路樹に記されていることも度々ありましたよ。手(チョキ)

途中、鉄道の高架下を通りました。
そこしか雨を避けて休めるところがないので、寒い台風北風が吹く中、一休みして、おやつのパンをかじっていると、例の2輪車(小さいリヤカー)を引いたフランス人が追い越して行きました。
これだと荷物担がなくていいから、肩が凝らないし、うらやましいと思ったりしましたが、この後、彼の2輪の轍に励まされることになるとは・・・・・

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朝から13Km歩き、「Rabé de calzadas」と言う小さな町を通りました。
ちょうど時間はお昼少し前、「BARはこちら」と言う矢印と看板を見つけ、行ってみると、BARがやっているではありませんか!!。どんっ(衝撃)
ここで食べておかないと、この先何もないメセタの台地が8Km続くので、もちろん食べることにしました。
だって、メセタの台地はその後、延々と続くのですから。

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しかし、食べるものはこれしかありませんでした。
もちろんこのスペイン風オムレツとパンの他に、コーヒーと炭酸水を飲みましたが・・・
過酷なメセタの台地を歩くには、なんだか頼りない食事だな〜〜。たらーっ(汗)たらーっ(汗)
だって、非常食のパンは、さっき休んだ鉄道の高架下で食べちゃったもん。モバQ
でも、あと8Kmですから、なんとかなるか〜〜〜!。