2010年02月01日

じゃが芋の食べ方(1)

最近このブログも、「こんなの食べた」とか「これ作っておいしかった」的な、食い意地がはったものばかりが目立っていました。
そこで、少し反省してモバQ、マクロビ的に少しは役に立つ情報を時々アップしようと思いつきました。ひらめき

その第一弾として、マクロビオティックでは嫌われ者の「じゃが芋」ちゃんに登場いただくことにいたします。


 ★ 嫌われ者のじゃが芋

じゃが芋は、マクロビオティックでも「陰性」だとか「毒がある」とか言われ、かなりパンチ嫌われています。

IMG_5035.jpg
おらおらおらおら、「陰性」にしてやるぞ〜〜どんっ(衝撃)
なんて言うキズものの「やーさんじゃが芋」があるせいか・・・・・なんちゃってモバQ

しかし、体を冷やすので絶対によくないなどと言われ、マクロビオティックのレシピにも、ほとんど登場しません。

同じ「陰性」でも、「米飴」や「メープルシロップ」、「甜菜糖」なんかは、みんな大好き揺れるハート

えらい違いです。

そして、「Organic Base」と言うマクロビを解説した本の中には、こんな記述もあってびっくりがく〜(落胆した顔)
・・・「じゃが芋は熱帯原産のもの」
・・・「征服したスペイン人が現地のインディオを弱らせるために無理やり食べさせた」
・・・「もし食べるとしても、手でたたいてつぶしてから食べる」
など・・・・・・・

「じゃが芋」はアンデス原産です。
ペルーとボリビアにまたがる「ティティカカ湖」周辺が故郷と言われています。
緯度的には確かに「熱帯」に位置しますが、「ティティカカ湖」は、標高4000m位にある「瀬戸内海」くらいの広さがある湖なんです。
つまり、標高3776mの「富士山」の頂上よりも高い所に位置しているんです。
ですから、気候的には結構寒いです。
「乾季」の冬の6月〜7月(南半球だから)にもなると、夜は氷点下まで気温が下がる厳しい気候の場所なんです。
だから、とても「熱帯」とは言えません。

だって、暑い夏の日本で、富士山のふもとの静岡県で気温が32〜33℃もあるような日に、富士山の頂上は気温が8〜10℃くらいで、「寒い」くらいですからね。

そして、アンデスでは、じゃが芋は1万年以上も前から食べてきた歴史があるんです。
山本紀夫さんの「じゃが芋とインカ帝国」という本には、そのことが詳しく書いてあるんです。
そして「インカ帝国」を支えた「主食」であるとも・・・・
決して「征服したスペイン人が現地のインディオを弱らせるために無理やり食べさせた」物ではないのです。

さらに「もし食べるとしても、手でたたいてつぶしてから食べる」などは、タンボロッジでよく作っている「チューニョ」(凍結乾燥じゃが芋)のことを、勘違いして書いているとしか思えません。

このように、誤解にまみれた「じゃが芋」君たち。
同じ「陰性」の「米飴」や「メープルシロップ」、「甜菜糖」に比べたら、本当にかわいそうです。

そこで、この「じゃが芋の食べ方」シリーズでは、その誤解を解き、偏見をなくし、皆様の楽しいマクロビオティック・ライフのお役にたてればと思い、じゃが芋の原産地、アンデスの食べ方を交えながら、「陰性」に傾かない「じゃが芋」の食べ方を探っていきたいと思います。

じゃが芋の食べ方(2)へ続きます。こちらをクリックしてください。
posted by 料理長 at 14:41| Comment(4) | TrackBack(0) | アンデス・マクロ料理
この記事へのコメント
はじめまして。
いつも楽しみに読ませていただいています。

ジャガイモってマクロビではそんなに敬遠されているんですか。
私はマクロビを参考程度に取り入れているので、ジャガイモも食べています。

石塚左玄氏の本にはカリウムとナトリウムの関係が陰陽を決めると書かれていました。
ジャガイモはカリウムが多いので、極陰とされるようです。
なので、お料理で中庸に近づけて食べるんですよね。
日本には「せいだのだまじ」というジャガイモの味噌煮があります。
味噌で煮込むことで中庸にするようです。

陰性に傾かないジャガイモの食べ方、楽しみにしています。
Posted by Levi at 2010年02月01日 21:28
いろいろ調べてみましたが、ジャガイモはジャガイモは南米3000m以上の高地が原産の植物で、冷涼な気候を好み、生育適温は10〜23度。
学術的には、熱帯原産とは云えません。

しかし、マクロの人に限って、熱帯産とする人が多い。指導者のクラスの方にも、熱帯原産とする方は多いようですね。
どこかで間違って伝播した可能性が高いと思います。いわれなく嫌う人も多いような気もしました。

ジャガイモが敬遠される理由をまとめるとこういう感じになるようです。

http://blog.press328.com/food/various_foods/various_foods565.html

科学的根拠にかけるものが多いなぁ。
そりゃ、ジャガイモもグレますって(笑)。

本当に頭が悪くなるのかいっぱい食べて研究してみたい気もしますが、料理長に譲ります。
チューニョの食べ過ぎで料理長が変わったこと云い始めたら辞めときますね。
Posted by papa at 2010年02月02日 06:57
はじめまして。いつかタンボロッジに行ってみたいなと思いながらブログを拝見させているものです。

今回のテーマは、じゃがいものマクロ的考え方に疑問を持っていたので楽しみです。私が大学の民俗学のゼミでインカ帝国のことを学んだとき、確か、段々畑の一つ一つに品種の違うジャガイモを植えて研究していたことが遺跡からわかっているとか。品種も200種類くらいだとか習ったような・・・。うろ覚えで恥かしいのですが。

また、トマトについてもマクロでは陰性になってますが、トマトの原産地もジャガイモと同じでアンデスではなっかったかと。しかも気候も標高が高いところだったと思うので、これも検討する意味があるかと思いますが、いかがでしょう?

1つのことを深〜く探求されていく料理長さんの研究成果を楽しみにしています。
Posted by HIRO at 2010年02月02日 09:56
Leviさん、こんにちは。
このブログを見てくださって、本当にありがとうございます。
「せいだのたまじ」は、私も長寿食再現の宿「梅鶯荘」でいただいて、おいしくて感動したことがあります。
にもかかわらず、どうもマクロビオティックでは「じゃが芋」は嫌われ者になっているようです。
papaさんの書き込みを見ても、そのことが分かりますね。
でも、今まで数々の飢饉を救ってきたえらい奴なんですよ。
そんな歴史を秘めたジャガイモ、みんなで美味しく食べましょうね。
続編をご期待下さいませ。




papaさん、こんにちは。
「じゃが芋が敬遠される理由」のサイトを見ました。
もうなんだかめちゃくちゃじゃないですか、じゃが芋って。
これじゃ本当にグレてしまいますよ。
たくさん食べて、本当に頭が悪くなるか、私が実験しても、もともと悪いからわからないかも・・・(*_*;
とにかく、アンデスの伝統的な食べ方は、実に陰・陽のバランスが整っているんですよ。
本当に素晴らしいといつも感心してしまします。
伝統的な食べ方って、その国の「マクロ」じゃないかと思います。



HIRO さん、こんにちは。
お〜〜〜素晴らしい!!
民俗学のゼミでインカ帝国のことを学んだんですね。
アンデス全体では、じゃが芋の品種は1000とも2000とも言われているんです。
一つの地域でも、およそ60〜70くらいはあるようですから。
トマトもアンデスが原産ですが、こちらはアンデスの西側の太平洋に近い、地中海性気候の砂漠のような場所が原産と言われています。
だから、これは「熱帯性」気候と言っても、外れとは言えないかもしれませんね。
でも、いずれにせよ、「ナス科」の植物は、カリウムが多いらしいですから、「陰性」に偏るきらいはありますね。
それをいかにして克服していくか、伝統料理は素晴らしい知恵を持っています。
続編、明日にでもアップしたいと思います。
Posted by 料理長 at 2010年02月03日 21:39
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